IPv6サブネット計算機

IPv6ネットワークのサブネット情報を瞬時に計算

無料のオンラインIPv6サブネット計算機。IPv6アドレスとプレフィックス長を入力するだけで、ネットワークアドレス、使用可能なホスト範囲、総ホスト数をリアルタイムで計算します。ネットワーク管理者、システムエンジニア、インフラ設計者に最適なツールです。IPv6の圧縮形式（::）にも完全対応。

使い方

IPv6サブネット計算は3ステップで簡単:

ステップ1: IPv6アドレスを入力
計算したいIPv6アドレスを入力します。完全形式（2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334）または圧縮形式（2001:db8:85a3::8a2e:370:7334）のどちらでも入力可能です。::(ダブルコロン)による省略形式にも対応しています。
ステップ2: プレフィックス長を指定
サブネットのプレフィックス長を0〜128の範囲で指定します。一般的な値は/64（単一サブネット）、/48（サイト割り当て）、/32（ISP割り当て）などです。プレフィックス長が大きいほど、サブネット内のホスト数は少なくなります。
ステップ3: 計算実行
「計算する」ボタンをクリックすると、ネットワークアドレス、最初のホストアドレス、最後のホストアドレス、総ホスト数、CIDR表記が瞬時に表示されます。すべての計算はブラウザ内で完結し、入力したIPv6アドレスはサーバーに送信されません。

すべての計算はブラウザ内で完結します。入力したIPv6アドレスはサーバーに送信されず、完全にプライバシーが保護されます。

IPv6サブネット計算ツール ⚡ Real-time

IPv6アドレス

プレフィックス長 (0-128)

実用例

IPv6サブネット計算機は、さまざまなネットワーク管理シーンで活用できます:

1. 企業ネットワークのサブネット設計

企業内のネットワークを部署やフロアごとにサブネット分割する際、IPv6サブネット計算機を使用して各サブネットのアドレス範囲を事前に計算できます。例えば、/48のアドレスブロックを受け取った場合、各部署に/64のサブネットを割り当て、各サブネットで18,446,744,073,709,551,616個のホストアドレスが利用可能であることを確認できます。この計算により、将来の拡張性を考慮した適切なサブネット設計が可能になります。

2. ISPのアドレス割り当て計画

ISP（インターネットサービスプロバイダ）が顧客にIPv6アドレスブロックを割り当てる際、各顧客に適切なプレフィックス長を決定する必要があります。個人ユーザーには/64、小規模企業には/56、大企業には/48など、用途に応じた割り当てを計算できます。また、/32のアドレスブロックから何件の顧客に割り当て可能かを事前に計算し、アドレス在庫管理に役立てることができます。

3. データセンターのIPアドレス管理

データセンターでは、仮想マシン、コンテナ、物理サーバーなど多数のホストにIPv6アドレスを割り当てる必要があります。IPv6サブネット計算機を使用して、各ラック、各フロア、各テナントに適切なサブネットを割り当て、アドレスの重複や枯渇を防ぐことができます。例えば、/48のアドレスブロックを/64のサブネットに分割すると、65,536個のサブネットが作成でき、大規模なデータセンターでも十分なアドレス空間を確保できます。

4. IPv6移行計画の策定

IPv4からIPv6への移行計画を策定する際、既存のIPv4ネットワーク構成をIPv6に適切にマッピングする必要があります。IPv6サブネット計算機を使用して、IPv4の/24サブネット（254ホスト）に対応するIPv6の/64サブネット（実質無制限のホスト）を計算し、移行後のネットワーク構成を事前に設計できます。また、デュアルスタック環境でのアドレス割り当て計画にも活用できます。

5. ネットワークセキュリティとアクセス制御

ファイアウォールやアクセス制御リスト（ACL）でIPv6アドレス範囲を指定する際、正確なサブネット情報が必要です。IPv6サブネット計算機を使用して、特定のサブネット範囲を計算し、セキュリティポリシーに正確に反映させることができます。例えば、/64サブネットの特定のアドレス範囲のみに外部アクセスを許可したり、特定のサブネットからの内部アクセスを制限したりする設定が容易になります。

IPv6サブネット計算とは

IPv6サブネット計算は、IPv6アドレスとプレフィックス長から、ネットワークアドレス、ホストアドレス範囲、総ホスト数などのサブネット情報を算出するプロセスです。ネットワーク設計とIPアドレス管理の基礎となる重要な作業です。

IPv6アドレスの構造とプレフィックス

IPv6アドレスは128ビットで構成され、16進数8グループ（各4桁）をコロン（:）で区切って表記します（例: 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334）。プレフィックス長（/64など）は、アドレスの前半部分がネットワーク部、後半部分がホスト部であることを示します。**/64のプレフィックス**は、前半64ビットがネットワーク識別子、後半64ビットがホスト識別子となり、1つのサブネット内で18,446,744,073,709,551,616個のアドレスが利用可能です。一般的なプレフィックス長として、**/32**（地域インターネットレジストリからISPへの割り当て）、**/48**（ISPから企業への割り当て）、**/64**（単一のサブネット）が使用されます。IPv6では、IPv4の255.255.255.0のようなサブネットマスク表記は使用せず、常にCIDR表記（プレフィックス長）を使用します。

IPv6アドレスの圧縮表記と正規化

IPv6アドレスは長いため、**圧縮表記**が一般的に使用されます。圧縮ルールは、(1) 各グループの先頭のゼロは省略可能（0db8 → db8）、(2) 連続するゼロのグループは::で省略可能（ただし1回のみ）。例: 2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001 → 2001:db8::1。このツールは、圧縮形式と完全形式の両方の入力を受け付け、結果は読みやすい圧縮形式で表示します。計算処理では、まずアドレスを完全形式（8グループ × 4桁）に展開し、128ビットの2進数に変換してからサブネット計算を行います。これにより、::による省略を含むあらゆる表記形式のIPv6アドレスを正確に処理できます。

サブネット計算のアルゴリズムと応用

サブネット計算では、IPv6アドレスを128ビットの2進数に変換し、プレフィックス長に基づいてネットワーク部とホスト部を分離します。**ネットワークアドレス**は、ホスト部のビットをすべて0にした値です。**最初のホストアドレス**は、ホスト部の最下位ビットを1にした値、**最後のホストアドレス**は、ホスト部のビットをすべて1にした値です。**総ホスト数**は、2の(128 - プレフィックス長)乗で計算されます。例えば、/64サブネットでは2^64 = 18,446,744,073,709,551,616個のアドレスが利用可能です。実際のネットワーク設計では、ネットワークアドレス（::0）とブロードキャストアドレス（::ffff:ffff:ffff:ffff）を考慮する必要がありますが、IPv6の膨大なアドレス空間により、実質的に無制限のホストアドレスが確保できます。プレフィックス長が小さいほど（例: /32）、より多くのサブネットに分割可能で、プレフィックス長が大きいほど（例: /64）、1つのサブネット内により多くのホストを収容できます。

よくある質問

IPv6サブネット計算機とは何ですか?

IPv6サブネット計算機は、IPv6アドレスとプレフィックス長（/64など）を入力することで、ネットワークアドレス、使用可能なホストアドレス範囲、総ホスト数などのサブネット情報を自動的に計算するツールです。ネットワーク設計、IPアドレス管理、サブネット分割の計画に使用されます。すべての計算はブラウザ内で完結し、入力したIPv6アドレスはサーバーに送信されません。

IPv6のプレフィックス長とは何ですか? 一般的な値はどれですか?

プレフィックス長は、IPv6アドレスの128ビットのうち、前半の何ビットがネットワーク部であるかを示す値です。CIDR表記で/32、/48、/64のように表されます。**一般的なプレフィックス長**: **/32** - 地域インターネットレジストリ(RIR)からISPへの割り当て、**/48** - ISPから企業や組織への割り当て（65,536個の/64サブネットを含む）、**/56** - 小規模企業や家庭への割り当て（256個の/64サブネットを含む）、**/64** - 単一のサブネット（標準的なLANセグメント、18.4京個のホストアドレス）、**/128** - 単一のホストアドレス（ループバックアドレスなど）。

IPv6アドレスの圧縮形式（::）はどのように機能しますか?

IPv6アドレスの圧縮形式には2つのルールがあります: (1) **先頭ゼロの省略**: 各グループの先頭のゼロは省略できます（0db8 → db8、0001 → 1）。(2) **連続ゼログループの省略**: 連続する0000のグループは::（ダブルコロン）で省略できますが、1つのアドレスで1回のみ使用可能です。例: 2001:0db8:0000:0000:0000:0000:0000:0001 → 2001:db8::1。このツールは、完全形式（2001:0db8:0000:...）、部分圧縮形式（2001:db8:0:0:0:0:0:1）、完全圧縮形式（2001:db8::1）のすべてを正しく解釈し、計算結果は最も読みやすい圧縮形式で表示します。

/64サブネットで利用可能なホスト数はいくつですか?

/64サブネットでは、ホスト部が64ビットあるため、理論上 **2^64 = 18,446,744,073,709,551,616個**（約18.4京個）のアドレスが利用可能です。この膨大な数により、IPv4で問題となったアドレス枯渇の心配はほぼありません。実際のネットワークでは、ネットワークアドレス（::0）や特定の予約アドレスを除外しても、実質的に無制限のホストアドレスが確保できます。/64は、企業LAN、データセンター、ホームネットワークなど、単一のネットワークセグメントに標準的に使用されるプレフィックス長です。

IPv6のサブネット分割はIPv4とどう違いますか?

IPv6とIPv4のサブネット分割には重要な違いがあります: **アドレス空間**: IPv4は32ビット（約43億アドレス）、IPv6は128ビット（約340澗アドレス）で、IPv6は実質的に無制限。**表記法**: IPv4はサブネットマスク（255.255.255.0）とCIDR表記（/24）の両方を使用しますが、IPv6は常にCIDR表記（/64など）のみ。**標準プレフィックス**: IPv4の/24（256アドレス）に対し、IPv6の/64（18.4京アドレス）が標準。**設計思想**: IPv4はアドレス節約が重要ですが、IPv6は階層的な割り当てと将来の拡張性を重視。**実用上の違い**: IPv6では、家庭でも/56または/48が割り当てられ、複数のサブネットを自由に設計できます。

このツールはどのように動作しますか? データはサーバーに送信されますか?

このIPv6サブネット計算機は、すべての計算をブラウザ内のJavaScriptで実行します。動作プロセス: (1) ユーザーがIPv6アドレスとプレフィックス長を入力、(2) JavaScriptがIPv6形式を検証、(3) 圧縮形式を完全形式（8グループ × 4桁）に展開、(4) 16進数を128ビットの2進数に変換、(5) プレフィックス長に基づいてネットワークアドレスとホスト範囲を計算、(6) 結果を圧縮形式に戻して表示。**データは一切サーバーに送信されません**。すべての計算がブラウザ内で完結するため、プライバシーが完全に保護され、オフライン環境でも使用できます。

IPv6サブネット計算機はどのような場合に使用しますか?

IPv6サブネット計算機は、以下のような場合に使用します: **ネットワーク設計**: 企業ネットワークやデータセンターのサブネット分割計画の策定、**IPアドレス管理**: 各部署、フロア、テナントへのアドレスブロック割り当ての計算、**IPv6移行**: IPv4からIPv6への移行計画で、既存ネットワーク構成のIPv6マッピング、**ISP業務**: 顧客へのアドレスブロック割り当てと在庫管理、**セキュリティ設定**: ファイアウォールやACLでの正確なサブネット範囲指定、**トラブルシューティング**: ネットワーク問題の診断時にアドレス範囲の確認、**学習・教育**: IPv6の仕組みとサブネット計算の理解。

サブネット計算結果の各項目は何を意味しますか?

サブネット計算結果の各項目の意味: **CIDR表記**: ネットワークアドレスとプレフィックス長を組み合わせた標準表記（例: 2001:db8::/64）。ネットワーク全体を一つの文字列で表現します。**ネットワークアドレス**: サブネットを識別するアドレス。ホスト部がすべて0の値です。**最初のホストアドレス**: サブネット内で実際に使用できる最初のホストアドレス。通常はネットワークアドレス+1の値です。**最後のホストアドレス**: サブネット内で実際に使用できる最後のホストアドレス。ホスト部がすべて1の値です。**総ホスト数**: サブネット内で理論上利用可能なアドレスの総数。2^(128 - プレフィックス長)で計算されます。**プレフィックス長**: ネットワーク部のビット数（/64など）。この値が大きいほど、サブネット内のホスト数は少なくなります。