CIDR/IPレンジコンバーター

CIDR表記とIPレンジを瞬時に相互変換

無料のオンラインCIDR/IPレンジコンバーター。CIDR表記（例: 192.168.1.0/24）からIPアドレス範囲へ、またはIPアドレス範囲からCIDR表記への双方向変換をリアルタイムで実行します。ネットワーク管理者、セキュリティエンジニア、インフラ設計者に最適なツールです。IPv4に完全対応し、すべての計算はブラウザ内で完結します。

使い方

CIDR/IPレンジ変換は3ステップで簡単:

ステップ1: 変換方向を選択
「CIDR → IPレンジ」タブまたは「IPレンジ → CIDR」タブを選択します。CIDR表記からIPアドレス範囲を知りたい場合は前者、IPアドレス範囲をCIDR表記で表したい場合は後者を選択してください。
ステップ2: 入力値を指定
CIDR → IPレンジの場合: CIDR表記（例: 192.168.1.0/24）を入力します。IPレンジ → CIDRの場合: 開始IPアドレス（例: 192.168.1.0）と終了IPアドレス（例: 192.168.1.255）を入力します。
ステップ3: 変換実行
「変換」ボタンをクリックすると、変換結果が瞬時に表示されます。CIDR → IPレンジでは、ネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス、使用可能ホスト範囲、総ホスト数などが表示されます。IPレンジ → CIDRでは、最適なCIDRブロックのリストが表示されます。

すべての変換はブラウザ内で完結します。入力したIPアドレスはサーバーに送信されず、完全にプライバシーが保護されます。

CIDR/IPレンジ変換ツール

CIDR表記

開始IPアドレス

終了IPアドレス

実用例

CIDR/IPレンジコンバーターは、さまざまなネットワーク管理シーンで活用できます:

1. ファイアウォールルール設定

ファイアウォールやアクセス制御リスト（ACL）の設定で、許可/拒否するIPアドレス範囲を指定する際、CIDR表記が必要になることがよくあります。例えば、192.168.1.0から192.168.1.255までのアクセスを許可したい場合、IPレンジ → CIDR変換で「192.168.1.0/24」というCIDR表記を得られます。逆に、既存のCIDRルール「10.0.0.0/16」が実際にどのIPアドレス範囲をカバーしているかを確認するには、CIDR → IPレンジ変換が役立ちます。

2. クラウドセキュリティグループ設定

AWS、Azure、GCPなどのクラウド環境では、セキュリティグループやネットワークACLの設定でCIDR表記を使用します。特定のオフィスやデータセンターからのアクセスのみを許可したい場合、そのIPレンジをCIDR表記に変換する必要があります。例えば、会社のIPレンジ「203.0.113.0 - 203.0.113.127」をCIDR表記「203.0.113.0/25」に変換し、セキュリティグループルールに設定できます。

3. ネットワーク設計とサブネット分割

企業ネットワークやデータセンターを設計する際、全体のIPアドレス空間を各部署やサービスに適切に分割する必要があります。CIDR → IPレンジ変換を使用して、各CIDRブロック（例: 10.0.1.0/24、10.0.2.0/24）が実際に何個のホストをサポートできるかを確認できます。また、既存のIPレンジから最適なCIDRブロックを導出することで、アドレス空間の効率的な利用が可能になります。

4. IPアドレス在庫管理

ISPやエンタープライズネットワークでは、割り当て可能なIPアドレスの在庫管理が重要です。CIDR表記で管理されているアドレスブロックから、実際に使用可能なIPアドレス数を計算したり、複数の連続したIPレンジを効率的なCIDRブロックに集約したりできます。例えば、192.168.0.0/24（256アドレス）から既に使用済みの192.168.0.0/26（64アドレス）を除外し、残りのアドレスを最適なCIDRブロックで表現できます。

5. ログ分析とセキュリティ監視

セキュリティログやアクセスログを分析する際、特定のIPアドレス範囲からのアクセスをフィルタリングしたい場合があります。ログに記録されたIPアドレスが特定のCIDRブロックに含まれるかを確認したり、不審なアクセスパターンを示すIPレンジを特定してCIDR表記に変換し、ブロックリストに追加したりできます。例えば、攻撃元と判明したIPレンジ「203.0.113.128 - 203.0.113.191」を「203.0.113.128/26」としてブロックできます。

CIDR/IPレンジ変換とは

CIDR（Classless Inter-Domain Routing）表記とIPアドレスレンジは、ネットワーク上のIPアドレス範囲を表現する2つの異なる方法です。両者を相互に変換することで、ネットワーク設計やセキュリティ設定がより効率的になります。

CIDR表記の仕組みと利点

CIDR表記は「IPアドレス/プレフィックス長」の形式で、IPアドレス範囲を簡潔に表現します。例: **192.168.1.0/24**。プレフィックス長（/24）は、ネットワーク部のビット数を示し、残りのビットがホスト部となります。/24の場合、最初の24ビット（192.168.1）がネットワーク部、残り8ビット（0-255）がホスト部です。**利点**: (1) **簡潔性** - 1つの表記で256個のIPアドレスを表現、(2) **階層性** - ネットワークの階層構造を明確に表現、(3) **標準化** - ルーティング、ファイアウォール、クラウド設定で広く採用、(4) **効率性** - ルーティングテーブルのサイズを削減。従来のクラスフルアドレッシング（Class A/B/C）と異なり、CIDRは柔軟なサブネット分割が可能で、IPアドレス空間を効率的に利用できます。

IPアドレスレンジとCIDRの関係

IPアドレスレンジは「開始IPアドレス - 終了IPアドレス」の形式で、連続するIPアドレスの範囲を表現します。例: **192.168.1.0 - 192.168.1.255**。この形式は直感的で理解しやすい反面、ルーティングやファイアウォールルールには適していません。**CIDR変換の必要性**: (1) **ファイアウォール設定** - ほとんどのファイアウォールはCIDR表記を要求、(2) **ルーティング** - BGPやOSPFなどのルーティングプロトコルはCIDR表記を使用、(3) **クラウド設定** - AWS、Azure、GCPのセキュリティグループはCIDR表記、(4) **効率的な集約** - 複数のIPレンジを最小数のCIDRブロックで表現。ただし、すべてのIPレンジが単一のCIDRブロックで表現できるわけではありません。例えば、192.168.1.10 - 192.168.1.50は、複数の小さなCIDRブロックの組み合わせで表現されます。

変換アルゴリズムと最適化

**CIDR → IPレンジ**: (1) プレフィックス長からサブネットマスクを計算（/24 → 255.255.255.0）、(2) IPアドレスとサブネットマスクのAND演算でネットワークアドレスを取得、(3) ホスト部のビットをすべて1にしてブロードキャストアドレスを計算、(4) ネットワークアドレス+1 = 最初のホスト、ブロードキャストアドレス-1 = 最後のホスト。**IPレンジ → CIDR**: より複雑なアルゴリズムが必要です。(1) 開始IPと終了IPから範囲の大きさを計算、(2) 開始IPが2のべき乗境界に整列しているか確認、(3) 最大のCIDRブロックを抽出（開始IPから始まり、終了IP以下で終わる）、(4) 残りの範囲に対して再帰的に処理、(5) 最終的に複数のCIDRブロックのリストを生成。このツールは、最小数のCIDRブロックで与えられたIPレンジをカバーするよう最適化されており、ファイアウォールルールの数を最小限に抑えます。

よくある質問

CIDR/IPレンジコンバーターとは何ですか?

CIDR/IPレンジコンバーターは、CIDR表記（例: 192.168.1.0/24）とIPアドレスレンジ（例: 192.168.1.0 - 192.168.1.255）を相互に変換するツールです。ネットワーク管理、ファイアウォール設定、クラウドセキュリティグループの設定に使用されます。すべての変換はブラウザ内で実行され、入力したIPアドレスはサーバーに送信されません。

CIDR表記の/24、/16、/8は何を意味しますか?

CIDRのプレフィックス長（/24など）は、IPアドレスの32ビットのうち、前半の何ビットがネットワーク部であるかを示します。**/8** - Class A相当（16,777,216アドレス、例: 10.0.0.0/8）、**/16** - Class B相当（65,536アドレス、例: 172.16.0.0/16）、**/24** - Class C相当（256アドレス、例: 192.168.1.0/24）、**/32** - 単一ホストアドレス（1アドレス）。プレフィックス長が小さいほど、より多くのIPアドレスを含みます。例: /24は256アドレス、/23は512アドレス、/22は1024アドレスです。

すべてのIPレンジはCIDR表記に変換できますか?

いいえ、任意のIPレンジが単一のCIDRブロックで表現できるとは限りません。CIDRブロックは2のべき乗個のアドレスを含み、開始アドレスが特定の境界に整列している必要があります。例えば、**192.168.1.0 - 192.168.1.255**は単一のCIDRブロック**192.168.1.0/24**で表現できますが、**192.168.1.10 - 192.168.1.50**は複数の小さなCIDRブロックの組み合わせが必要です。このツールは、与えられたIPレンジをカバーする最小数のCIDRブロックを自動的に計算します。

サブネットマスクとワイルドカードマスクの違いは何ですか?

**サブネットマスク**は、IPアドレスのどの部分がネットワーク部かを示します。ネットワーク部のビットが1、ホスト部のビットが0です。例: /24のサブネットマスクは255.255.255.0（2進数で11111111.11111111.11111111.00000000）。**ワイルドカードマスク**は、サブネットマスクのビット反転です。ホスト部のビットが1、ネットワーク部のビットが0です。例: /24のワイルドカードマスクは0.0.0.255。ワイルドカードマスクは、CiscoルーターのACL設定やOSPFのネットワーク指定で使用されます。

/31と/32のCIDRブロックはどう使いますか?

**/32** - 単一のホストアドレスを表します（1アドレス）。例: 192.168.1.10/32は192.168.1.10のみを指します。ファイアウォールで特定のIPアドレスだけを許可/拒否する場合や、ホストルート（特定のホストへの経路）を設定する場合に使用されます。**/31** - Point-to-Point接続用の特殊なサブネットです（2アドレス）。RFC 3021で定義され、ルーター間の接続など、2つのホストのみが必要な場合に使用されます。従来はネットワークアドレスとブロードキャストアドレスで2つのアドレスが失われていましたが、/31ではこれらを省略し、2つのアドレスを効率的に使用できます。

プライベートIPアドレスとパブリックIPアドレスの違いは?

**プライベートIPアドレス**は、インターネット上でルーティングされず、組織内のローカルネットワークでのみ使用されます。RFC 1918で定義された範囲: **10.0.0.0/8**（10.0.0.0 - 10.255.255.255）、**172.16.0.0/12**（172.16.0.0 - 172.31.255.255）、**192.168.0.0/16**（192.168.0.0 - 192.168.255.255）。**パブリックIPアドレス**は、インターネット上でグローバルに一意で、インターネット通信に使用されます。プライベートIPアドレスは、NATを通じてインターネットにアクセスします。企業やホームネットワークでは、プライベートIPアドレスを使用し、限られたパブリックIPアドレスを節約します。

このツールはどのように動作しますか? データは安全ですか?

このCIDR/IPレンジコンバーターは、すべての変換をブラウザ内のJavaScriptで実行します。動作プロセス: (1) ユーザーがCIDR表記またはIPレンジを入力、(2) JavaScriptが入力を検証、(3) IPアドレスを32ビット整数に変換、(4) ビット演算でネットワークアドレス、ブロードキャストアドレス、ホスト範囲を計算、(5) 結果を表示。**データは一切サーバーに送信されません**。すべての計算がブラウザ内で完結するため、プライバシーが完全に保護され、オフライン環境でも使用できます。企業の内部IPアドレス情報も安全に変換できます。

複数のCIDRブロックを1つに集約できますか?

はい、連続する複数のCIDRブロックが2のべき乗境界に整列していれば、より大きな1つのCIDRブロックに集約できます。例: **192.168.0.0/24**と**192.168.1.0/24**は、**192.168.0.0/23**に集約できます（512アドレス）。ただし、集約には条件があります: (1) アドレス範囲が連続している、(2) 開始アドレスが適切な境界に整列している、(3) 範囲の大きさが2のべき乗である。このツールのIPレンジ → CIDR変換機能を使用して、複数のCIDRブロックの範囲を入力し、最適に集約されたCIDRブロックを得ることができます。