Cron式ジェネレーター

スケジュールタスク用のCron式を簡単に生成

Cron式ジェネレーターは、Linux/Unix、Docker、Kubernetes、GitHub Actionsなどのスケジュールタスク用のCron式を直感的に生成できる無料オンラインツールです。分・時・日・月・曜日を選択するだけで、正確なCron式が即座に生成され、次回実行時刻も確認できます。crontab、CI/CD パイプライン、バッチ処理の設定に最適です。

使い方

Cron式ジェネレーターの使い方は非常にシンプルです：

ステップ1: スケジュールを選択
分・時・日・月・曜日の各フィールドで、タスクを実行したいタイミングを選択してください。プリセット（毎時、毎日、毎週、毎月）を使うことも可能です。
ステップ2: Cron式を確認
選択した条件に基づいて、標準的なCron式（5フィールド形式）が自動生成されます。次回実行予定時刻もリアルタイムで表示されます。
ステップ3: コピーして使用
生成されたCron式をコピーして、crontab、Docker Compose、Kubernetes CronJob、GitHub Actions などの設定ファイルに貼り付けてください。

すべての処理はブラウザ内で完結し、サーバーにデータは送信されません。完全にプライバシーが保護されます。

Cron式ジェネレーターの実用例

Cron式は、システム管理やDevOps、CI/CD パイプラインなど、様々な自動化シーンで活用されています：

1. Linux/Unix crontab（定期タスク）

Linuxサーバーで定期的にスクリプトを実行する際、crontabにCron式を登録します。例：バックアップスクリプトを毎日深夜2時に実行（0 2 * * *）、ログローテーションを毎週日曜日に実行（0 0 * * 0）など。

2. CI/CDパイプライン（GitHub Actions、GitLab CI）

GitHub Actionsの schedule トリガーやGitLab CIのスケジュールパイプラインでは、Cron式を使用して定期的なビルド、テスト、デプロイを自動化できます。例：毎日午前3時にテストスイートを実行（0 3 * * *）。

3. Kubernetes CronJob

KubernetesのCronJobリソースでは、Cron式を使用してコンテナ化されたタスクを定期実行します。例：データベースのバックアップジョブを毎日午前1時に実行（0 1 * * *）。

4. Docker Compose スケジューラー

Docker Composeと組み合わせてofelia（Dockerジョブスケジューラー）を使用する場合、Cron式で定期的にコンテナタスクを実行できます。

5. 監視・アラート（Prometheus、Grafana）

Prometheusのルール評価やGrafanaのアラート送信など、監視ツールの定期実行タスクにCron式が使用されます。

6. バックアップ自動化

データベース、ファイルシステム、クラウドストレージのバックアップを定期的に実行するスケジュールにCron式を活用します。

7. ログ・一時ファイルのクリーンアップ

古いログファイルや一時ファイルを定期的に削除するクリーンアップスクリプトのスケジュール設定に使用されます。

Cron式とは？仕組みを理解する

Cron式（Cron expression）は、Unix/Linuxシステムのジョブスケジューラー「cron」で使用される、タスクの実行スケジュールを定義するための形式です。現在では、クラウドサービス、CI/CDツール、コンテナオーケストレーションなど、幅広いプラットフォームで採用されています。

Cron式の基本形式（5フィールド）

標準的なCron式は5つのフィールドで構成されます：

分 (0-59): タスクを実行する分
時 (0-23): タスクを実行する時（24時間形式）
日 (1-31): タスクを実行する日
月 (1-12): タスクを実行する月
曜日 (0-7): タスクを実行する曜日（0と7は日曜日）

Cron式の記法

各フィールドには以下の記法を使用できます：

* (アスタリスク): すべての値（「毎」を意味する）
数値: 特定の値（例：5 = 5分、14 = 14時）
カンマ (,): 複数の値（例：1,15,30 = 1分、15分、30分）
ハイフン (-): 範囲（例：1-5 = 1から5まで）
スラッシュ (/): 間隔（例：*/5 = 5分ごと、0-23/2 = 2時間ごと）

よく使うCron式の例

* * * * * → 毎分実行
0 * * * * → 毎時0分に実行
0 0 * * * → 毎日午前0時に実行
0 9 * * 1-5 → 平日（月〜金）の午前9時に実行
*/15 * * * * → 15分ごとに実行
0 0 1 * * → 毎月1日の午前0時に実行
0 2 * * 0 → 毎週日曜日の午前2時に実行
30 3 15 * * → 毎月15日の午前3時30分に実行

Cron式ジェネレーターを使うメリット

1. 構文エラーの防止

Cron式の記法は覚えにくく、手書きではミスが起こりがちです。このツールを使用することで、正確で構文エラーのないCron式を確実に生成できます。

2. 視覚的に直感的

フィールドごとに選択肢を選ぶだけで、複雑なスケジュールも簡単に設定できます。「毎週月曜日の午前9時」のような自然な表現で設定可能です。

3. 次回実行時刻の確認

生成したCron式が実際にいつ実行されるのか、次回5回分の実行予定時刻をリアルタイムで確認できます。設定ミスを事前に発見できます。

4. 幅広い環境で利用可能

生成されたCron式は、Linux crontab、Kubernetes CronJob、GitHub Actions、Docker、AWS EventBridge など、あらゆるCron対応システムで使用できます。

5. 時間の節約

ドキュメントを調べてCron式の記法を確認する手間が省けます。プリセットを使えば、よくあるスケジュール（毎時、毎日、毎週、毎月）を1クリックで設定できます。

Cron式設定のヒントと注意点

タイムゾーンに注意

Cron式自体にはタイムゾーン情報は含まれません。実行されるタイムゾーンは、サーバーのシステム時刻またはコンテナの設定に依存します。クラウドサービスの場合は、タイムゾーン設定を明示的に指定する必要があることが多いです（例：GitHub ActionsではUTC）。

日付と曜日の組み合わせ

日付フィールド（3番目）と曜日フィールド（5番目）を同時に指定すると、OR条件として扱われます。例：「15 10 1 * 1」は「毎月1日の10:15」または「毎週月曜日の10:15」を意味します。

設定後は必ずテスト

本番環境に適用する前に、短い間隔（例：毎分）でテスト実行し、期待通りに動作するか確認することを推奨します。ログ出力を有効にして、実行履歴を追跡可能にしましょう。

実行失敗の監視

Cronジョブが失敗した場合の通知設定（メール、Slack、PagerDutyなど）を必ず行いましょう。特に重要なバックアップや決済処理などでは必須です。

よくある質問（FAQ）

Cron式は何文字まで対応していますか？

標準的なCron式は5フィールド形式で、通常20文字以内に収まります。このツールでは、あらゆるパターンの5フィールドCron式を生成できます。一部のシステムでは6フィールド（秒を含む）や7フィールド（年を含む）形式もありますが、このツールは最も広く使われている5フィールド形式をサポートしています。

生成されたCron式はどこで使用できますか？

Linux/Unix crontab、Kubernetes CronJob、GitHub Actions、GitLab CI/CD、AWS EventBridge、Google Cloud Scheduler、Docker（ofelia）、Jenkins、CircleCI など、Cron式をサポートするあらゆるシステムで使用できます。

「毎週月曜日と金曜日の午前9時」のような設定はできますか？

はい、可能です。曜日フィールドで「1,5」（月曜日と金曜日）を選択し、時フィールドで「9」、分フィールドで「0」を選択すると「0 9 * * 1,5」が生成されます。

Cron式のタイムゾーンはどうなっていますか？

Cron式自体にはタイムゾーン情報は含まれません。実行時刻は、タスクを実行するサーバーまたはコンテナのシステム時刻に依存します。GitHub ActionsはUTC、AWSはリージョンのタイムゾーンを使用するなど、プラットフォームにより異なります。

「*/5」と「0-59/5」の違いは何ですか？

ほとんどの場合、同じ動作をします。どちらも「5分ごと」を意味しますが、「*/5」の方が簡潔で読みやすいため推奨されます。

Cron式で「平日のみ」を指定するには？

曜日フィールドに「1-5」を指定します。これで月曜日〜金曜日のみが対象になります。例：「0 9 * * 1-5」は平日の午前9時を意味します。

次回実行予定時刻が表示されない場合は？

Cron式が無効な場合や、非常に稀な条件（例：2月30日）の場合、次回実行時刻が計算できないことがあります。設定を確認してください。

夏時間（サマータイム）の影響を受けますか？

はい、サーバーのタイムゾーン設定で夏時間が有効な場合、Cronの実行時刻も影響を受けます。夏時間の切り替わり時には、タスクがスキップされたり、2回実行されたりする可能性があります。重要なタスクの場合は、UTCでの運用を検討してください。